リトリートの原点!生き延びた10年間へ感謝

2024年10月23日

 タイトルを読むと??と思いますよね?

 そう私が32歳の時に倒れてから10年が過ぎました。自分の病気は、ここで詳しく書くのは省きますが、自己血球を貪食しまう。日本でも年数十名と稀な疾患で、そのうち大人は重篤になりやすく、早くて数週間で死に至る病とも言われています。

サイトカインが異常に産生され、あらゆる組織・臓器が貪食されていく。血液系の異常や重篤な臓器障害が破壊されていきます。

悪化すると白血病や悪性リンパ腫を起こす場合も珍しくはないそうです。

診断するのに、骨髄検査や皮膚生検でしたが、この骨髄検査の痛いこと。痛いこと。。

 何人もの医師や看護師たちが重たい雰囲気で部屋へやってきて、その中には、途中から私の担当になる、40半ば位でお腹がめちゃ出てて、あだ名が『おデブちゃん』と言われている先生が、子分3人の若手医師を連れて、「『悪性リンパ腫かもしれませんので、覚悟しておいてください。』と真剣な顔で一言。

頭の中で上手く呑み込めていない状況で、準備が始まり、太い注射器がこちらにやってくる。

『あ~やばい。怖いな。』と思った瞬間にグリッと骨髄に刺す。

グリグリ奥の方へ刺されるのが分かる感覚。痛すぎて起き上がりそうになる為、看護師さんが起き上がらないように、私を押さえる。

何度も刺すけど、骨髄に到達しないのか、これもダメだ。と後ろから聞こえてくる。

今度は『大きいのもってこい!』と子分先生たちに伝え、急いで取りに行く。最後に持ってきたのは、動物用?見たことない位、大きな注射器。

すかざす私は、やばい。もうこれは覚悟せねばと察し、必死に耐えながらグリグリ刺されながら痛みに耐える。終えてからしばらくは、腰に穴が開いたような感覚で、身体がスカスカしてる状態が続いた。

いや~もうこんな経験は二度としたくない…。

悪性リンパ腫と言われたけど、自分の中では、『絶対に違う。』『大丈夫。』『大丈夫。』と言い聞かせながら

結果がでるまで、『大丈夫』と思い続けていた。

結果は、悪性リンパ腫ではなく、研修医を終えたばかりの私の担当医が、先ほど話した希少な病を見付けてくれたのです。

 この病は予後不良とされ、この10年と言うのは私のなかで一つ大きな波を乗り越えた気持ちと、同じ病で幼くして、命を絶たれてしまった子たちや、治療の間もなく亡くなられた方もいるので、複雑な気持ちも正直、交差していますが、今を生きていること・そして生かされている事に感謝しかない。

  普段は、自分の病を考える間もないほど、家事や育児に追われた生活を送っています。それが、私にとってある意味、良かったのだと、息子や主人に感謝しています。

当時は、いつ命がどうなるのか分からないのに、結婚なんて!って後ろ向きな自分もいたり、子どもの仕事に戻る事もできない!思いっきり運動もできない!子ども産むことも難しいと言われていたので、一時期、子どもを見るのもつらくて、歩くこともままならない自分に苛立ち、全身の激痛・倦怠感で寝る事もままならず、この時、初めてこんなに苦しいなら、死んでしまいたいとさえ思うような気持ちに襲われたのです。

入院のときには、一度たりともそんな後ろ向きな気持ちには、なったことがなく、いつも看護師さん達は、どことなく悲壮感が漂ってるし、担当医からは、『この状況で、なんでそんなに冷静なの?凄いな。』なんて言われて、隔離されてた部屋でひとり冷静さを保ち、『諦めちゃいけない!』と願い、毎日身体に感謝し続け、過ごしてた。

いのちは助かったけど、家へ帰れば歩けない!全身釘が刺されるような激痛が始まる。

毎日、毎日、痛みから解放されたい!

寝てばかりの生活に絶望しかなかった!

今思うと、あなた何でそんなに後ろ向きなの?って自分に言いたい位ですが。。((+_+))

とにかく私は生きていても廃人。半分人生を諦めたような生活を送っていた。

【転機】

そんな私が36歳で結婚し、またこれが自分で言うのもあれですが、我が子はイケメンと周りの人から良く言われる子なんです。

 壮絶な出産でしたが、我が子がいるお陰で、登れなかった階段も子供がいたから、できないよ~。とはなりませんから、子どもに半ば強引に連れられながら、一歩一歩前に進む。

あとで劇痛で一週間位ぐったりなのですが。。それでも一緒に歩けて、一緒にお出掛けできて、一緒に遊べるのが嬉しかったのです。

 今でも、傾斜の長い階段や登山・ジョギングなどの激しい運動はできませんが、それ以外は息子がリハビリ代わりになり、勇気を出して乗り越える壁が低くなり、元氣になっていきました。

 私は根っから落ち込んで、引きずるような性格ではもともとなく、主人からしたら、能天気と言われるような性格だそうですが、本来の自分へ戻る過程が結婚を機に、できあがってきたのです。

私が回復して、本来の自分に戻る為に実行してきたのが、リトリートです。リトリートには4つのRがあります。 

1、Rest(休息)2、Recreation(レクリエーション)3、Relaxation(リラクゼーション)4、Retreatment(リトリートメント)

R=レスト(休息)

肉体の疲労を取り除き、心身を休める行為のことです。

1、温泉(湯治療法)2、ヨガ(ストレッチ)3、瞑想(座禅)4、森林浴(海でアーシング)をセットで日々、自己のカラダと対話しながら行っています。

そして、ハーブ蒸し(ラベンダー・roseヒップ・よもぎなど)に週2日は蒸されています。

 リトリートという言葉がまだ知られていない頃から、治療法がないという絶望感から抜け出し、自分のカラダは自分で治すと言う自然治癒力を信じ、約10年続けています。

リトリートで一番心掛けているのは、あれもこれもスケジュールを組まず、ただただ休息する!

必要以上に動くことのないよう、カラダの燃料を使い過ぎないこと。

旅行は、あちこち計画を立てて動くけど、リトリートは休息だからこそ、自分が癒される場所で休息する。

もちろん、外出してリトリートしなくても、おうちでリトリートもできます。

好きなアロマキャンドル焚いたり、ヒーリング曲を聴きながら瞑想する。

疲れたときほど、外出しなくても、おうちで瞑想×ヒーリングストレッチするのも良し!

ひとり休息しながら、自分を癒し・赦し、リラックスしてリトリートをしてみると、また新しい自分に出会えるかもしれません。(⋈◍>◡<◍)。✧♡