リーダーとしての素質がある人の特徴
リーダーとは、その人の気質(きしつ)であり、個人の性格の基礎ベースで、誰もがなりたいと思ってなれる訳ではない!という事を前提として読んでもらいたいと思います。
リーダーとして素質がある人の特徴
1、周りを見渡せ、細やかな判断と行動ができる人
まず、周りが今何をしているのか?全体像を把握し、すぐに状況が読み取れること。
そして、読み取ったら、的確な判断を部下に伝えられる人間であることが大事です。
言葉で書くと、簡単なように見えますが、実際、周りを見渡し、全体像を把握できる人間は少ないです。
何故かというと、みんな自分が可愛く、自分自身を守る体制に入り、また、まとめようとする考えすら、脳内に思い付かないからです。
また、指示が得意が好きな人もいます。
ここで問題なのは、指示しただけでは、リーダーとしての素質がある訳ではないのです。
指示して丸投げでは、仕事が進むどころか停滞します。
また、厄介なのは指示された部下が業務を理解できず、混乱し、逆に問題が勃発したり、本来の意図とは別の方向へ進んでいってしまうことの方が解決するまでに、時間が掛るのです。
2、幼少期から様々な環境の下で、生きていく智慧や体験をしている人
リーダーとしての素質のある人は、幼い頃から、生きていく為に必要な引き出しがある人です。
引き出しとは簡単にいうと、『体験・経験』です。
幼少期までに人格形成されるのですが、この時期までに子どもに様々な体験をさせてあげる事が大切です。
天才児を育てた!と注目されがちですが、私は天才児よりも、リーダーとしての素質がある人間形成する事の方が、大事だと感じています。
脳の中の引き出しが多ければ、困難なことや思いもしないハプニングが起きた時に、その引き出しから、自分が体験・経験してきた智慧を、社会人になってから、問題を解決していく糸口として繋げていけるからです。
例えば引き出しが一つしかないと、自分の中のコップがすぐに満杯になるので、解決する能力も周りを見渡せる能力も元々備わっていないのです。
備わっていない人間に、『●●、周りをみろ~。』『周りをみて、行動しろ~!』と言っても、できないのは当たり前のことです。
3、周りに配慮し、広い心で受け止められる人
配慮=相手のことを思いやる!思いやりのある心を育てる!思いやりのある心を育む!など、保育園や幼稚園・学童・小中校・各児童施設での目標として掲げられています。
しかし、どうでしょう?その目標が達成されていると感じたことは、ありますか?
私自身、児童施設で働いていた頃にも、この目標を設定しました。
その目標に向けて、どう関わり、伝えていくべきか?
職員と意思疎通をして課題に向けて、取り組んでいました。例えば、声掛けや発言の仕方を変えてみる!など試行錯誤しながら行いました。
初めての施設では、このやり方は失敗で終わったのです。何故なら、職員が児童に対して私たちが思い描く姿を悪く言えば、要求していたのが原因です。こうあってほしい!こうしてほしい!と思いばかりで、子ども達の目線で成立した目標ではなかったからです。
そして、私たち大人(職員)自身が、思いやる心とは何なのか?を根本から理解していなかったからです。
では、私が施設長になった別の施設ではどうしたかと言うと、目標を職員と掲げます。
子ども達に、その目標を伝えます。その目標をどうして作ったのか?を分かりやすく、子ども達に私たちの想いを伝えます。
ここで、最も大切な事は、自己否定に陥らないように伝えることです。
自己肯定感を引き上げる為、自分がされたら嬉しいこと!言われたら、嬉しいこと!を一人ひとりに考えさせます。すると、子ども達が自らの意志で考え発言します。そして、その目標に向けて、自分がどうあるべきか?を指導する側が導いてあげることができるのです。
人に対して配慮ができる人は、相手の気持ちを思いやれる人です。その人は、何故?相手の思いを汲むことができるでしょうか?
その人は、『自己肯定感が高い!』からです。自己肯定感とは、自分が大好きな人で、のんきで、自分のマイナス面はないという、楽観的な性格な人ではありません。
自己肯定感が高い人は、自分の弱さも自分のプラス面も、しっかり受け止め、頭で理解しているのではなく、心の内側で理解している人を自己肯定感が高いと私は理解しています。
もし、ご自分がリーダーとしての素質ある人間に成長したいと思うのであれば、まずやるべき行動は、自己肯定感・内観を整えることが大切です。